DDR5インターポーザーで機密VMへの再生攻撃が可能に、との主張
DDR5を狙うハードウェア攻撃により、機密VM(仮想マシン)のリスク条件が変わる可能性が報じられた。
サーバーへ物理的にアクセスできれば、ソフトウェアの不具合を使わずに、古い暗号化メモリーデータを再利用できるという。

書き込みを落とし古いデータを使わせる
セキュリティ研究者らは、DDRopと呼ぶ小型の回路基板を説明した。
これはプロセッサーとDDR5メモリーモジュールの間に置くインターポーザー(信号経路の間に挿入する中継基板)で、書き込みを密かに落とせるという。
研究者らの説明では、保護された仮想マシン(VM)が復号可能な古いデータを使い続け、再生攻撃にさらされる。
Intel TDXサーバーでの概念実証では、細工したページテーブル項目により保護VMをデバッグモードへ移行させ、平文の私有メモリーを読み出せたとしている。
TDXのメタデータを書き換えれば、偽造した認証報告も作れるという。
この攻撃には対象サーバーへの物理的アクセスが必要とされる。
研究者らによると、DDR5では従来、より弱い受動的な攻撃しか実証されておらず、同種の能動的なインターポーザー攻撃はDDR4で実証されていた。
報じられたDDRopは、メモリーバス上の通信をフルスピードで変更する200ドル未満の能動的インターポーザーにより、この攻撃をDDR5へ移したとされる。
物理アクセスを前提とする限界
機密コンピューティングは、処理中のデータも保護することを目的とする。
今回報じられた攻撃は、ソフトウェア脆弱性ではなく、データが最新であることを確認する「鮮度」を狙う点に特徴がある。
IntelとAMDは物理アクセスを前提とするこの状況をクラウドの脅威モデルの対象外としているとされ、研究者らは現行の大規模メモリー暗号化設計には根本原因を直す単純なパッチがないと述べている。
情報元
- The RegisterNew hardware device can RAM into encrypted memory, expose your data元記事を読む →