ヒッグス崩壊で生じたZボソン対に量子もつれの強い証拠
ヒッグス粒子の崩壊で生じたZボソン対に、量子もつれの強い証拠が報じられた。
LHCでの従来のトップクォーク対の観測から、異なる素粒子の組へ測定対象が広がったという。

約400事象からZボソンのスピンを再構成
記事によれば、研究チームは約400件のヒッグス粒子から2個のZボソン、さらに4個のレプトンへ至る崩壊事象で、最終生成物のレプトンの飛行方向からZボソンのスピンを再構成した。
最も感度の高い検定では、もつれ状態が非もつれ状態より4.7シグマ有利だったという。
これは粒子物理学で慣例的な発見宣言の5シグマには達していない。
記事は、ヒッグス粒子の質量のため、Zボソン対の少なくとも一方は仮想粒子でなければならないとしている。
記事によれば、LHCではこれまで、トップクォーク対の量子もつれが観測されていた。
5シグマには届かない強い証拠
報告された証拠は、ヒッグス粒子の崩壊で生じるZボソン対へと量子もつれの測定対象を広げ、3つのスピン状態を持つ素粒子も含むものとなった。
量子もつれは、粒子の性質が独立に記述できないほど結び付く量子現象だという。
今回の報告は、3つのスピン状態を持つ「キュートリット」である素粒子で初めて測定された量子もつれとして位置付けられている。
また、仮想Zボソンももつれに関わるスピン情報を持ち得ることを示唆するが、仮想粒子の物理的な意味を決着させるものではない。
情報元
- ScienceAlertCERN Detects Quantum Entanglement in Particles Born From The Higgs Boson元記事を読む →