鉛インクの選別でヘルクラネウム文書の優先候補を絞り込む新手法
研究者らは現代のパピルス巻物を作って炭化させ、鉛を含むインクを手掛かりに、画像化・解読を進めやすいヘルクラネウム文書を選べるかを試験したと伝えられている。

現代の巻物を炭化させて検証
記事によると、研究チームは鉛の量を変えたインクで現代のパピルスに文字を書き、古代資料に似せて炭化させた後、モデル巻物をスキャンした。
この試験は、携帯型X線蛍光(XRF)分析計を含む手段で鉛を検出し、画像化しやすいヘルクラネウム文書を選別できることを裏付けたという。
これは新たな古代文書の読解ではなく、候補を選ぶための段階である。
炭化したヘルクラネウム文書の多くは、炭素系インクとパピルスのX線吸収の差が小さく、X線画像から文字を読むのが難しかった。
研究チームは、鉛を含むインクで書かれた巻物を選別する手法を検証したと報じられている。
鉛があれば画像上の信号が大幅に強まり、デジタル展開の優先候補を絞り込める可能性がある。
解読に適した候補を先に探す
壊れやすく巻かれたパピルスの解読では、炭化したパピルスと炭素系インクのX線像のコントラストが弱いことが大きな制約となっている。
鉛を含む巻物を先に特定できれば、より強い信号が得られる資料へ解析を集中できる。
情報元
- Ars TechnicaScientists develop new method for deciphering ancient scrolls元記事を読む →