麻酔下で短くなる神経活動の持続と弱まる脳領域間の連携、6種横断研究が提示
研究発表によると、麻酔下の神経活動に、ヒトから線虫まで6種で共通する変化が見つかりました。
活動の持続が短くなり、領域間の連携も低下するという結果で、独立検証はされていません。

6種で短くなる神経活動の持続
国際共同研究グループは、ヒト、マカク、マーモセット、マウス、ゼブラフィッシュ、線虫の覚醒時と麻酔時の神経活動を比較しました。
研究発表では、内在的神経時間スケール(過去の神経活動の影響がどの程度残るかを示す指標)が6種すべてで麻酔下に短縮し、複数の麻酔薬や計測法で脳領域間の同期性も低下したとしています。
研究発表によると、作用機序の異なる麻酔薬が、種を超えて共通する脳状態を生む理由の全体像は十分に分かっていませんでした。
研究グループは麻酔下の脳を、単に活動が弱まった状態ではなく、神経活動の持続性と脳領域間の連携がともに低下する状態として位置付け、「神経活動の時空間的孤立」と呼んでいます。
この結果は、進化的に離れた種や異なる麻酔条件にまたがって、麻酔下の脳状態を捉える共通の見方を示すものです。
マカクでは、視床への脳深部刺激により行動反応性が回復した際、これらの変化が逆方向に動いたことも報告されています。
情報元
- 理化学研究所 研究成果麻酔がもたらす脳の「時空間的孤立」元記事を読む →