天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線を直接撮像、世界初とする解析結果
研究グループが、天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線を直接画像化したと発表した。
電子の飛跡を追うカメラを使い、150〜600 keV帯の放射とスペクトルを解析したという。

SMILE-2+の観測を電子飛跡カメラで解析
JAXAと日本の大学・研究機関が関わる研究グループは、大気球実験SMILE-2+の観測データを解析し、天の川銀河中心方向の150〜600 keV(キロ電子ボルト)のガンマ線放射を直接撮像したとした。
電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)は、ガンマ線との相互作用で生じる電子の方向を記録して、到来方向を決める装置だという。
グループは、幾何光学に基づく線形撮像によるこのエネルギー帯の直接撮像は世界初であり、陽電子消滅ガンマ線の高精度スペクトルも得たとしている。
研究グループによると、天の川銀河中心からの低エネルギーガンマ線は背景雑音の影響で直接画像化が難しく、従来は主にモデルに基づく間接的な推定に頼っていた。
研究グループは、2018年の大気球実験SMILE-2+のデータを使い、幾何光学に基づく線形撮像で天の川銀河中心の150〜600 keVのガンマ線を直接撮像し、高精度のスペクトルを得たと発表した。
低エネルギーのMeV級ガンマ線では、背景雑音が強く直接画像を得にくいことが長年の課題だったとされる。
今回の主張が裏付けられれば、放射源の空間分布や強度を、モデルに基づく推定への依存をより小さくして調べる手法につながる。
情報元
- JAXA プレスリリース[プレスリリース・記者会見等] 世界初、天の川銀河中心の低エネルギーガンマ線放射の直接撮像に成功元記事を読む →