培養ヒト卵巣組織でMEHP曝露と遺伝子発現変化の関連を研究が示す
培養したヒト卵巣組織で、MEHP曝露後の遺伝子発現変化が報告された。
細胞間の情報伝達低下も示されたが、臨床的な害や不妊、集団全体への影響を立証する研究ではない。

提供組織を6日間培養してMEHPに曝露
研究チームは、7人から提供された卵巣組織を培養し、6日間にわたり対照用の溶媒、または2濃度のMEHPに曝露したと報じられている。
1人の提供者の組織を詳しく単一細胞解析した結果では、調べた卵巣細胞種全体で、対照群とMEHP曝露群の間に遺伝子発現の違いが見つかった。
また、細胞構造、接着、エネルギー産生に関わる経路の乱れと、細胞間コミュニケーションの低下も報告された。
報じられた研究によると、従来の研究は主に卵子を作る卵胞に焦点を当ててきた。
臨床的または集団レベルでの前後比較は、この研究からは示されていない。
この実験は、卵巣の複数の細胞種へ対象を広げ、MEHP曝露後に遺伝子発現の変化と細胞間コミュニケーションの低下を報告した。
卵巣のグリア細胞は特に感受性が高いように見えたという。
この報告は、卵胞だけでなく、卵巣で近年確認された神経系の細胞であるグリア細胞を含む細胞にも目を向けた。
MEHPが卵巣組織に及ぼしうる作用の実験的な手掛かりを加える一方、広く人に当てはまる反応か、健康影響につながるかは未解決である。
情報元
- ScienceAlertMounting Evidence Shows a Common Plastic Chemical Can Affect Human Ovaries元記事を読む →