天然ホウ素鉱物から溶け出すホウ素、リボース添加で増加したとする実験結果
RNAに関わる糖であるリボースを天然のホウ素含有鉱物に加えると、水に溶けるホウ素が増えたとする実験結果が報じられた。
インドの熱水系から採取した試料では、約60%増加したという。

リボース有無で四つの鉱物を比較
研究者らは、ホウ砂と天然のホウ素含有鉱物であるカーナイト、コールマナイト、ウレキサイトを、水中でリボースあり・なしの条件で試験した。
報告によれば、リボースは4種類すべてで溶存ホウ素を増やし、とくにカルシウムを含む鉱物で効果が大きかった。
インド・ラダックのプガ熱水系で、水分の蒸発によってできた層から採取した試料では、リボース添加後に放出されたホウ素が約60%増えたという。
報告された実験は、水中の鉱物をリボースの有無で比較したものだが、この化学ループが初期地球で起きたことや生命を生んだことまでは示していない。
この研究は、リボースが溶存ホウ素を増やし、ホウ素がリボースを安定化させるという相互作用を提案した。
研究者らはこれを生命起源の化学に寄与しうる仕組みとして位置づけており、このループが生命を生んだ証拠ではない。
初期地球の化学への仮説
リボースはRNAの構成に重要な糖だが、化学的には壊れやすい。
今回報じられた結果は、リボースがホウ素を水中で利用可能にし、ホウ素がリボースを保護する循環を示唆する。
ただし、これは実験室での研究であり、初期地球の化学に関する仮説にとどまる。
情報元
- ScienceAlertScientists Find a Strange Chemical Loop That May Have Helped Life Get Started元記事を読む →