量子スピンの力でセンチメートル級の浮上組立体が動いたとする実験結果
量子スピンによる力で、センチメートル級の浮上組立体が動いたと報じられた。
観測されたのは古典的な運動であり、組立体が量子重ね合わせになったという結果ではない。

3ミリメートルのダイヤモンドでスピンを制御
報告によれば、研究チームは窒素空孔(NV)中心と呼ばれる原子欠陥を含む3ミリメートルのダイヤモンドで、レーザーにより電子スピンを制御した。
このダイヤモンドを黒鉛板からつり下げ、磁石の配置でスピンの効果を運動へ変換し、浮上した組立体を約100ナノメートル動かしたという。
この報告によると、スピンの力で動かせることが示されていたのは従来、個々の原子だった。
過去の実験について、今回と直接比較できる変位量は示されていない。
報告された実験では、スピンに起因する力への機械的応答が、約1センチメートルの浮上した黒鉛・ダイヤモンド組立体にまで拡張された。
組立体の質量は約128ミリグラムで、変位は約100ナノメートルだったという。
研究チームは、この物体が従来のスピン力学実験の対象より8〜9桁重いとしている。
観測された運動は古典的なもので、量子スピンの効果がそのきっかけになったとされる。
大型物体が量子重ね合わせ状態になったことは、この報告では示されていない。
情報元
- ScienceAlertFor The First Time Ever, Quantum Spins Shift a Centimeter-Scale Object元記事を読む →