洪水CG動画とハザードマップで異なる脳反応パターン、fMRI実験で示されたとする発表
洪水CG動画とハザードマップで、脳の反応パターンが異なったと研究グループが発表した。
fMRIでの比較であり、実際の備えや避難行動の改善を示す結果ではない。

動画と地図で相対的に強い反応領域が異なる
京都大学、ATR-Promotions、理化学研究所などの研究グループは、洪水リスクを伝える方法をfMRIで比較した実験結果を発表した。
それによると、洪水CG動画では視覚や身体感覚に関わる領域と、危険の検出や感情に関わる扁桃体で洪水関連の反応が相対的に強く、洪水地図では記号や空間情報の処理に関わる前頭・頭頂領域で相対的に強かった。
研究発表によると、体験型の洪水情報と地図などによる記述型の情報で効果がどう異なるかは、十分には明らかになっていなかった。
今回の実験は、実際の備えや避難行動の改善を比較したものではない。
発表されたfMRIの結果では、洪水CG動画と洪水ハザードマップで、洪水に関連して相対的に強く反応する脳領域が異なったという。
研究グループは、動画による危険の「実感」とハザードマップによる「理解」を組み合わせる情報提供につながる可能性を示すとしている。
この結果が確かめられれば、映像で危険を実感する過程と、地図情報で危険を理解する過程が異なる神経的な処理と関わることを示唆する。
ただし、どちらの形式も実際の備えや避難判断を改善することは、この実験では示されていない。
情報元
- 京都大学 研究成果災害リスクの伝え方で脳の反応に違い―洪水の仮想体験CG動画と洪水ハザードマップを比較―元記事を読む →