年上のきょうだい数と幼児の腸内細菌叢タイプの関連、調査で示唆
エコチル調査の追加調査で、2歳児903人と、そのうち4歳時にも参加した684人の便が解析されました。
この研究では、年上のきょうだいが多い子どもほど、細菌の多様性と便中プロピオン酸濃度が最も低い腸内細菌叢タイプに分類されるオッズが低いと報告されています。

2歳と4歳の腸内細菌叢を三つに分類
共同研究グループは、エコチル調査の追加調査参加者の便と生活環境情報を解析し、腸内にいる細菌の集まりである腸内細菌叢を三つのタイプに分類しました。
年上のきょうだいがいる子どもは、タイプ2に比べ、細菌の多様性と便中プロピオン酸(短鎖脂肪酸の一つ)濃度が最も低いタイプ1に分類されるオッズが低かったと報告されています。
調整オッズ比は、年上のきょうだいが1人の場合、2歳時0.49、4歳時0.45、2人以上の場合はそれぞれ0.32、0.22でした。
これは疾患リスクを示す値ではなく、関連を示す解析結果です。
これまで、年上のきょうだいと腸内環境の関連は主に乳児期や3歳未満で調べられており、就学前まで関連が続くか、何がその関連を説明するかは十分には分かっていませんでした。
今回の解析は、きょうだい構成と腸内環境の関連を2歳時と4歳時まで捉えたとしています。
調べた経路では関連の大部分は説明できず、4歳時の直近3カ月以内の抗菌薬使用が関連の一部に関わる可能性が示されました。
オッズ比は疾患リスクの値ではない
注目されるのは、きょうだい構成と腸内環境の関連を就学前の2歳時と4歳時で、腸内細菌叢の構成と便中代謝物の両面から調べた点です。
年上のきょうだいが病気を予防すること、腸内環境の違いが疾患リスクを直接下げること、あるいは因果関係を示した研究ではありません。
情報元
- 理化学研究所 研究成果年上のきょうだい数と幼児の腸内細菌タイプの関連を発見元記事を読む →