手根管症候群への生理食塩水ハイドロダイセクション、6カ月の症状緩和を示す小規模試験
症状が続く手根管症候群の成人39人を対象にした小規模無作為化試験で、生理食塩水で神経周囲の組織を離すハイドロダイセクションにより、症状緩和が6カ月続いたとScienceAlertが伝えている。

63の手首を3種類の注射処置に割り付け
ScienceAlertによると、39人の63の手首を、生理食塩水のみのハイドロダイセクション、組織を離さないステロイド注射、ステロイドを加えたハイドロダイセクションの3群に無作為に割り付けた。
すべて超音波で誘導して実施された。
生理食塩水のみの群では6カ月まで症状緩和が続いた一方、ハイドロダイセクションへのステロイド追加による明確な上乗せ効果は見られなかったとされる。
試験は単一施設で行われ、偽注射群はなく、手術との直接比較もしていない。
この小規模試験では、3種類の治療はいずれも当初は症状を改善した。
6カ月時点では、ステロイド注射のみの群で初期の効果はおおむね薄れた一方、生理食塩水のみのハイドロダイセクション群では緩和が続いた。
報じられた試験では、超音波で誘導する生理食塩水のみのハイドロダイセクションで、症状緩和が6カ月まで続き、ステロイド注射のみより神経の腫れの減少も大きかったとされた。
偽注射群も手術との比較もなし
この結果は、ステロイド薬の効果とは別に、神経周囲の組織を物理的に離す処置自体の寄与を調べようとしたものだ。
ただし、対象数が少なく追跡は6カ月までで、偽注射群もないため、効果の確実性や持続期間について結論づけるには限界がある。
情報元
- ScienceAlertA Saline Injection Could Offer Longer Relief From Carpal Tunnel Pain元記事を読む →