2次元メタマテリアルで自己組織化する時間結晶を観測
ScienceAlertは、3Dプリントした二次元メタマテリアルで、乱れた動きから同期した持続的な振動パターンが生じたと伝えた。
研究者らは、この振る舞いを、時間方向に繰り返す秩序である「時間結晶」として確認したとしている。

37ユニットの振動が一つのリズムへ
記事によると、研究チームは37個のユニットからなる蜂の巣状メタマテリアルに乱れを与えた。
当初は毎秒約30回の速い振動が起きたが、次第に大きく遅い波が優勢となり、構造全体が一つのリズムで同期して動いたという。
記事が紹介した数学的解析とシミュレーションでは、モデル化した乱れの下でもこのリズムが保たれる結果が示された。
別のリング状装置でも波の粗大化は観察されたが、研究者らはこの系が時間結晶を形成したことまでは別途実証していない。
時間結晶はこれまでにも別の系で観測されてきたと記事は説明するが、過去の実験との同一条件での定量比較は示されていない。
波の粗大化と非相反相互作用により、外部からリズムを与えなくても、材料の振動が持続的な時間的秩序へ自己組織化しうる経路が示されたとされる。
別のリング実験とは証明範囲を分ける
報じられた仕組みは、外部から一定の拍子を加えるのではなく、設計された非相反相互作用(片方向と逆方向で応答が対称でない相互作用)によって振動自体が秩序化する点にある。
記事は、時間結晶研究で難しい持続的な時間的秩序への新たな経路になりうるとする一方、音響やソフトロボティクスを含む実用化はまだ先だとしている。
情報元
- ScienceAlertA Strange New Time Crystal Emerges From Synchronized Vibrations元記事を読む →