MOF内のMg²⁺伝導、アセトニトリル配位との関係を示唆する実験結果
中性子散乱と熱容量測定により、多孔質材料である金属-有機構造体(MOF)内部のアセトニトリル分子の運動とマグネシウムイオン(Mg²⁺)伝導の関係を示す実験結果が報じられた。
この研究上の主張は独立には検証されていない。

散乱測定と熱容量から分子運動を検討
共同研究グループは、マグネシウム塩とアセトニトリルを含むMIL-101系MOF「AN-Mg-MOF」を、中性子準弾性散乱と熱容量測定で調べたと報告した。
Mg塩を含む試料では、アセトニトリル分子が連続的にではなく、サイト間を飛び移る形で拡散し、Mg²⁺への配位を示す結果が得られたとしている。
このMIL-101系材料で高いMg²⁺伝導度を示す際、アセトニトリルが果たす微視的な役割は明らかになっていなかった。
報告された測定は、アセトニトリルがMg²⁺に配位し、その運動がAN-Mg-MOFのMg²⁺伝導度向上に関わるという提案機構を実験的に支持した。
伝導体設計への基礎で実用電池ではない
固体中で移動しにくい多価のMg²⁺を動かす仕組みについて、分子スケールの根拠を加える結果とされる。
研究グループは、MOFを使う多価イオン固体伝導体の設計指針につながることを期待しており、実用電池の導入を示したものではない。
情報元
- 理化学研究所 研究成果金属-有機構造体におけるMg 2+ 伝導機構の実験的裏付け元記事を読む →